「2段モーション」と疑われ 楽天・高梨に言い分を聞いた
ただ、2段モーションとみた審判の判断は覆らない。その時は即座に対応せざるを得ないわけだが、高梨はこう続ける。
「菊池さんがどうかは分かりませんが、僕は絶対に取られないフォームが一応もうひとつあります。本当に困ったらそのフォームも使えるようにしているので、(菊池と)同じ状況になったらそっちを使うと思う。これからはそういうことも想定しないといけないのかもしれない」
2つのフォームを完璧にすることは容易ではないが、こうなってくると、“二の矢”の存在も不可欠。試行錯誤のうえ完成させた愛着あるフォームも、時と場合によっては捨てる覚悟が必要になってくる。
日本では2006年に始まった2段モーション禁止のルール。施行当時は三浦大輔や岩隈久志らがフォーム改造を強いられた。菊池もフォームの変更を決意したという。次回登板は31日の楽天戦が濃厚だが、そこでどんな“二の矢”を見せるのか。