巨人岡本 今さらの一軍昇格は強化指定かけた“期末テスト”
巨人の岡本和真(21)が8日、4月以来となる一軍昇格を果たした。
この日、まずはジャイアンツ球場で二軍のDeNA戦に「4番・左翼」で先発。初回に左中間へ先制二塁打を放つと、一軍のナイターに合流するため、代走・立岡と交代。慌ただしく東京ドームへ向かった。
一軍のヤクルト戦は「7番・左翼」で出場。3打数無安打で高橋由伸監督にアピールできず、七回の守備からベンチに退いた。
高卒3年目の今季、開幕一軍スタートを勝ち取ったものの、12試合で打率.227、2打点、0本塁打。4月21日に二軍落ちとなった。二軍戦では8日現在、85試合に出場し、打率.267、41打点、7本塁打。後半戦から指揮を執る内田二軍監督に4番に固定され、英才教育を受けているが、昨季は二軍で.261、18本塁打だったから、期待される一発の数は減っている。
岡本と同じドラフト1位で入団した巨人の高卒野手の先輩でいえば、レギュラーに「定着」した坂本と「脱落」した大田(現日本ハム)がいる。岡本がどちらになるのか。この日の一軍昇格は、首脳陣が見極めるためのテストともっぱらだ。