パはソフト勢で決まりも…セMVP争い広島独走Vでも大混戦
「今年の広島は突出した成績を挙げている選手がいない。例えば、3年目の薮田和樹(25)。14勝3敗3ホールド、防御率2.58と優勝に貢献したひとりですが、シーズン途中に中継ぎから先発に回ったため、規定投球回に到達していないことがどう得票に影響するか」(前出の関係者)
■広島勢の票を食いそうな選手は?
打者では、不動の3番で打率.309、22本塁打、90打点、得点圏打率も3割以上と勝負強い丸佳浩(28)が現時点での最有力候補。32盗塁で盗塁王を確実にしている田中広輔(28)も、リーグ3位の156安打を記録しており、候補のひとりにはなる。
「ただ、広島勢の票を食いそうな選手がいる。巨人の菅野智之(27)だ。15勝5敗、防御率1.72で最多勝利、最優秀防御率の2冠を走っている。予想される残り3試合の先発で18勝になれば、11年に中日の吉見、巨人の内海がマークして以来の高水準。最近では14年のパで、優勝したソフトバンクの選手を差し置き、リーグ2位だったオリックスの金子千尋(33)が16勝5敗、防御率1.98で最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、MVPに選ばれた例があるからね」(球界OB)
こちらは最後まで熾烈な争いとなりそうだ。