3年ぶり2ケタ勝利お預け ド軍ダルは原点回帰で仕切り直し
ドジャース・ダルビッシュ有(31)が19日(日本時間20日)のフィリーズ戦に登板。5回3分の1を4安打1失点。10勝目の権利を持って降板したが七回、3番手右腕バイエズが逆転を許し、3年ぶりの2ケタ勝利はならなかった。
8月下旬から3戦連続負け投手に。しかし、前回のジャイアンツ戦は7回無失点で、8月10日のダイヤモンドバックス戦以来、4試合ぶりの白星をマーク。ポストシーズンを前に復調の兆しを見せた。
ダルは不調について「投球動作に入ってからリリースポイントまでいろいろと考えてしまっていた」と説明。手術前の投球感覚が依然として取り戻せなかったため、マウンド上でフォームや握りなどの技術的な部分で頭を悩ませていたという。
首脳陣の助言もあり、9月に入って仕切り直し。ハニーカット投手コーチと相談し、オーバースローからスリークオーターに投球フォームを変更。制球の安定を図った。
ダルが「シンプルにしました」と話している通り、調整法も変えた。順調に白星を積み重ねて16勝(9敗)をマークしたルーキーイヤー(2012年)の感覚を思い出そうとしているのだろう。2年目以降はほとんどやらなかった走り込みを再開。ほぼ毎日のように約30分間、外野間のランニングやダッシュなどで汗を流している。
原点に返ったダルはチームを世界一に導けるのか。