香川&武藤が好反応 代表落選を匂わせたハリルの深謀遠慮
日本代表を率いるハリルホジッチ監督、間違いなく「ニヤリ」とほくそ笑んだことだろう。
ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司(28)が、日本時間21日の敵地ハンブルガー戦で今季初ゴールをゲット。ブンデスリーガ通算37得点目となり、レスターFW岡崎慎司(31)がドイツ時代に達成した「日本人ブンデスリーガ最多得点記録」に並んだ。
同日、マインツの日本代表FW武藤嘉紀(25)が、地元ホッフェンハイム戦で相手選手3人に囲まれながら強引にドリブル突破。角度のないところからGKの股を抜く強烈ゴールを決め、地元メディアに絶賛された。 香川に武藤――。彼らには共通項がある。日本代表が、18年ロシアW杯出場を決めたアジア最終予選オーストラリア戦(8月31日)に「お呼びが掛からなかった」選手なのだ。
「オーストラリア戦の先発はGK川島の前にDFの吉田、昌子、長友、酒井宏が並び、MFには長谷部、山口、そして21歳の井手口が抜擢され、FWの大迫、乾、22歳の浅野が3トップを形成。途中出場は原口、岡崎、久保のFW陣。W杯出場が決まる大一番に先発した11人と途中出場の計14選手をハリルホジッチ監督は『日本代表のベストメンバー』と呼び、周囲に『彼らがロシアW杯に出場する日本代表の中核をなす選手』と話しているようです。これがオーストラリア戦で出番のなかった選手たちの耳に入った。香川と武藤のゴールは『クラブでケガを恐れずにガムシャラにプレーし、アピールしないと代表落選もある』という危機感があったればこそ、です」(サッカー記者)