井口ロッテvs由伸巨人 小久保ヘッドC招聘で争奪戦が勃発か
すっかり「ミスターロッテ」だった。
24日、ロッテの井口資仁(42)が引退試合。九回に同点2ランを放ち、自身の幕引きを派手な一発で飾った。
ロッテはプロ入りしたダイエー(現ソフトバンク)の8年間よりも長い9年間を過ごした球団。それでも引退セレモニーで涙を見せなかったのは、「組閣」のことで頭がいっぱいだからだろうか。
一部スポーツ紙が報じているように、井口が来季のロッテ監督に就任すれば、米大リーグ経験者の日本人で初の監督となる。試合後の挨拶では「明日から、ますますの野球発展、野球振興のために尽くすことが皆さまへの恩返しだと思っています。我らがマリーンズはこのような順位で終わるようなチームではありません」と語り、まるで決意表明のようだった。
絶大な人気を誇る井口だが、監督就任を要請するにあたり、ネックになっているといわれていたのが、指導者経験がないこと。伊東監督の辞任に伴い、英二投手コーチと清水外野守備走塁コーチも退任するため、来季から井口を支えるコーチ陣の組閣が注目されている。投手コーチには青山学院大の先輩、川越二軍投手コーチの昇格が濃厚。さらに、1999年のダイエー初優勝でともに美酒に酔ったWBC前監督の小久保裕紀氏(45)をヘッドコーチに就任させるプランが浮上している。