地区Sは先発3番手に ダルの課題は飛ぶボールと敵地球場
ドジャース・ダルビッシュ有(31)はポストシーズンに3番手として投げることになった。
ロバーツ監督はワイルドカードゲーム(WCG)の勝者と対戦する地区シリーズ初戦(日本時間7日)に今季の最多勝(18勝)左腕カーショウの起用を発表。2戦目以降に左腕ヒル(今季12勝8敗)、9日に敵地で行われる第3戦にはダルが登板する見込み。指揮官はヒルの敵地での相性の悪さを考慮して、ダルの第3戦での起用を決めたという。
ナのWCGでダイヤモンドバックス、ロッキーズのどちらが勝ち上がってもダルにとってはシビアな環境になる。標高1600メートルの高地で打球が飛ぶことで知られるロッキーズのクアーズフィールドはもちろん、ダイヤモンドバックスのチェースフィールドも砂漠地帯にあって空気が乾燥しているため、本塁打が出やすいからだ。
今季、ダルの被本塁打27(レンジャーズ時代も含む)はチーム最多で、自己ワースト。ただでさえ一発が多い上に、登板する球場の特性にも足を引っ張られかねない。
今季、メジャーの総本塁打数は史上最多の6105本。「ステロイド時代」とされる2000年の5693本を大幅に更新した。今季から飛びやすい公認球が使用されているとの噂もあり、投手受難のシーズンだった。
ナの首位打者(3割3分1厘)のブラックモン(ロッキーズ)、45本塁打(メジャー3位)のマルティネス(ダイヤモンドバックス)ら両軍とも強打者が揃う。29年ぶりの世界一の使者と期待されるダルは敵地での一発に要注意だ。