石川遼「生きるか死ぬかの一打見せたい」に透ける本心
■松山英樹は米ツアーを優先
昨年大会の上位10位資格で出場するが、前日の会見は勇ましかった。
「優勝スコアは8アンダーくらいかな。生きるか死ぬかという一打を見せたい」(石川)
そこまで言うのなら、ぜひ見せてもらおうじゃないかとなるが、うのみにしていいのだろうか。
「8アンダーなら勝てると踏んでいるが、日本選手のレベルやコース設定も計算に入れてのことでしょう。もしこれが全米オープンならそんな軽口はたたけない。それだけ大会を甘く見ているわけです。しかし米ツアーで通用せずに日本に舞い戻ってきた石川にファンは関心を失っている。それに万一、石川が優勝しようものなら、それはそれで日本ツアーのレベルを象徴する事件になるでしょう」(前出・宮崎氏)
前年覇者の松山が、2年連続の日本オープンタイトル獲得よりも、米ツアーを優先したことでも大会の重みがよくわかる。
そこで石川が、生きるの死ぬのと言われても、しらけるゴルフファンは少なくないはずだ。