あわや90年ぶりアマ優勝 19歳の新星・金谷拓実の伸びしろ
それでもホールアウト後は、「(2年連続賞金王は)自分の頭の中にある。(優勝は)あと2ついきたいです」と言った。
KBCオーガスタ、ANAオープンに続き池田は今季3勝目。世界ランキング(WR)も52位から36位前後にアップする。これで来年の海外メジャー出場の道も開けてくるが、海外ではいつもボロボロだ。
今年もマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロのメジャー4試合に出場して、すべて予選落ち。昨年暮れに33位だったWRは、米ツアーで苦戦し70位まで後退。つまり国内でポイントを稼いで、海外でポイントを失っている構図がよくわかる。
「ゴルフの内容はアマの金谷のほうがずっとよかった」と評論家の宮崎紘一氏。
「プロは賞金を稼いでおり、アマとは住む世界が違う。スタート時点は金谷と5打差もあり、池田は勝って当たり前。それどころかアマを圧倒して、プロのすごみを見せつける勝ち方でなければおかしい。アマに追い詰められてドタバタしているようではチャンピオンとはいえない。池田のゴルフ内容は表情を見ればすぐにわかる。それではファンを魅了できない。世界の一流プロは調子が悪くても表情に出さず、毅然としているものです。日本オープンのタイトルの重みが軽くなった感じがします」