おかわり中村は契約最終年 終戦西武がFA行使に戦々恐々

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 CSファーストステージで楽天に敗れ去った西武。FA移籍濃厚といわれている牧田と同じくらい、球団が気を揉んでいるのが「おかわりくん」こと主砲・中村(34)の扱いだろう。

 今季は痛めている左ヒザや腰痛で離脱した影響もあり、115試合で27本塁打、79打点、打率.217。「7番・三塁」で出場したCSでも、3試合で12打数3安打と低空飛行だった。16日の最終戦では失点にはつながらなかったものの、1点ビハインドの緊迫した六回に失策もやらかした。昨季も不調や離脱で21本塁打に終わるなど、往時の力はすでにない。

 今季は4年契約の最終年。年俸4億1000万円からの大幅ダウンは避けられそうもないが、球団は安易に減額を踏み切れない事情がある。それが取得して以来、一度も使っていないFA権だ。

「中村は12年に国内FA権、14年に海外FA権を取得したが、いずれも行使せずに残留。これまで球団側も複数年契約で流出を阻止し、本人も居心地のいい西武を気に入っている。しかし、あまりぞんざいに扱えば、昨オフに楽天へ流出した岸の二の舞いとなりかねない。中村は西武の看板選手。仮に移籍となれば客足にも影響しかねず、岸以上の痛手になる。そうした球団の事情は中村も把握している。大幅ダウンを防ぐため移籍をチラつかせるなど、あの手この手を仕掛けてきてもおかしくない」(球団OB)

 昨季の契約更改では「来季のこと? 4年契約が終わるんだから考えてます。考えない方がバカでしょ」と話した中村。球団は戦々恐々だ。

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