100坪3階建て豪邸…清宮幸太郎に“坊ちゃん育ち”の不安

公開日: 更新日:

 しかし、だからこそ生き馬の目を抜くプロの世界に耐えられるのか。

 敏腕で鳴らした元ヤクルトのスカウト、片岡宏雄氏は「あまり育ちのことは言いたくはないが……」と、こう言う。

「確かに育ちのいい子がプロで活躍したというケースは少ないですね。例えば、田園調布のお金持ちの息子で名選手になれた者がいたかといえば、記憶にない。長嶋一茂野村克則(現ヤクルト・バッテリーコーチ)は、プロでは結果を出せなかった。そうした意味でも、プロは才能や努力はもちろん、厳しい環境で育ったという下地も重要です。もちろん、昔と今では違うでしょうけど……」

 同じく名スカウトとしてあまたのタイトルホルダーを発掘した故・木庭教氏も、かつて本紙の連載で「私は42年間のスカウト生活で選手を判断する際に技術と同時に家庭環境を大事にした。言葉は悪いが実家が貧乏なら心の中で『これはいい』と思ったものだ。ハングリーさがあるからだ」と話していた。

 清宮は温室育ちの純粋培養。早実ではキャプテンを務め、仲間にも恵まれた。それがプロでは初めての寮生活に加え、年が離れた先輩たちとも付き合うことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド