武器は三者三様 ドラフト上位で消える一芸選手3人の名前
■打力は清宮に追随
「今年の野手で打撃だけに特化すれば、間違いないといえるのは清宮とコイツだ」
パのスカウトがこう言い切ったのは、九州学院高(熊本)の村上宗隆のこと。187センチ、93キロの恵まれた体。1年夏の甲子園で4番に抜擢され、同年秋から捕手に専念。1年夏以降は秀岳館の壁に阻まれ甲子園経験はないが、高校通算52本塁打を誇る長距離砲だ。前出のスカウトが言う。
「高校ビッグ3といわれる中村(広陵)、安田(履正社)よりも打者としては上。左打者である村上は、理想的なレベルスイングができる。右手のリストの使い方もうまく、インパクトでボールをさらに押し込める。スピンをかけて遠くに飛ばす能力が高い。逆方向にも強い打球を打てる。中村、安田にはないものを持っている」
巨人の井上チーフスカウトが「阿部2世になれる素材」と言えば、楽天の長島スカウト部長は「筒香(DeNA)のようになる可能性がある」と言っている。前出のパのスカウトは「守備では中村に及ばないとはいえ、3位では取れないだろう」と言うから、2位指名もありそうだ。