巨人ドラフトの隠し玉 独立リーグ兵庫・田中は清宮級大砲
巨人は25日、ドラフト会議を前に東京都内の球団事務所でスカウト会議を行った。鹿取GMは1位指名が確実視される早実の清宮幸太郎(3年)について公表こそしなかったが、「クジ引き? それは高橋監督に引いてもらいたい。明日、応援しましょう」と清宮の1位指名を示唆した。
そんな中、巨人が関西独立リーグのベースボール・ファースト・リーグ、兵庫ブルーサンダーズに所属する田中耀飛外野手(21)の下位指名を検討していることが25日までに分かった。
英明高時代は通算18本塁打。芦屋大に在籍中の異色の独立リーガーだ。
■スカウトの助言で外野転向
一躍、名前を上げたのが、リーグ選抜の一員として出場した7月の巨人三軍戦。この試合で2本塁打を含む4安打6打点と大暴れしたのだ。パ・リーグ球団のスカウトがこう言った。
「外国人選手のようなスイングでケタ外れの破壊力がウリ。兵庫ブルーサンダーズは、在学しながら独立リーグで元プロ野球選手の指導を受けられるというシステムで、提携する芦屋大学に進み、片岡・現阪神一軍打撃コーチらの指導を受けて才能が開花した。181センチ、98キロのガッチリした体格で、今季のリーグでは首位打者と本塁打の2冠。巨人戦に続き、楽天二軍との試合でも立て続けに本塁打を放ってドラフト候補に浮上した。守備力が課題で昨年は主にDHや一塁だったものを、巨人関係者の助言によって、今季は後半戦から外野の右翼にも挑戦しています」