武器は三者三様 ドラフト上位で消える一芸選手3人の名前
■野手でも潰しがきく
最後の夏は準々決勝で東海大菅生高に敗れた日大三高(西東京)の桜井周斗は、高校日本代表として出場したU18で株を上げた。本職は投手だが、高校通算29本塁打の打撃を買われて左翼、指名打者として7試合に出場し、打率.333、5打点だった。
投手としては最速150キロ、鋭く曲がるスライダーが武器。2年秋には早実高の清宮から5打席連続三振を奪い、スカウトたちは「あのスライダーは打てない。ウイニングショットがある左投手は希少」と、口を揃える。
制球に課題はあるものの、打者としての可能性もアピールした。
「振りはシャープ。センターから逆方向にも打てる。U18では木製バットへの対応力を見せた。清宮、安田、中村が揃って無安打に終わった韓国戦で、ひとり3安打と気を吐いた。仮に投手で指名しても将来的に打者として潰しがきく。3位までには消えるのではないか」(在京球団スカウト)
■東都の二遊間コンビ
二塁手として人気が上昇しているのは、東都通算24人目となる通算100安打(現在102安打=歴代16位タイ)を達成した国学院大の山崎剛だ。172センチと小柄ながら、4年になって4本塁打を放つなど小力もある。東都の100安打は、万年最下位の東大が所属する東京六大学のそれより価値があるといわれる。