久保裕也<5>イラク戦の後 ハリルさんに大目玉を食らった
その後もなかなかトンネルを抜け出すことはできず、ロシア切符の懸かった8月のオーストラリア戦(埼玉)は浅野に先発を譲った。「僕らの年代が活躍したってことですごく刺激をもらった。もちろん悔しさはありました」。今の久保は「(ゴールは)入る時は入る」と楽観的な気持ちで取り組んでいるが、11月のブラジル(リール)、ベルギー(ブルージュ)との2連戦でも納得いく結果は残せなかった。
■本田さんは「絶対的存在」
メキシコで復調傾向にある本田を含め、右FW争いはロシア本番までもつれそうな雲行きだ。
「本田さんは今でも『絶対的存在』と位置付けられるところはあると思います。拓磨も好調だし、ホントに競争は厳しい。みんながいい状態で高いレベルの勝負ができたら日本代表にとってもベストだと思います。そこで勝ち抜くために一番大切なのは、やはりコンディションです。コンディションが良くないのに戦えるほど世界は甘くない。(ロシアW杯が開幕する)来年6月にどう状態を上げていけるか、だと思っています」と久保は気を引き締める。