協会や理事を激怒させた 貴乃花親方の女装カレンダー事件
今回の事件でも、貴ノ岩を聴取したいという協会の要請を断固拒否。理事会でつるし上げられ、「日馬富士が書類送検された後なら」と、渋々認めたのが実情だ。
テレビの報道によれば、貴乃花親方は警察に被害届を提出した際、「何を言われようと弟子を守る」と話したという。しかし、過去に親方が守ろうとしてきた相手は誰だったか。
■野球賭博に裏金顧問…
2010年の野球賭博事件では賭博の中枢にいた大関琴光喜、大嶽親方(元関脇貴闘力)が追放されるや、当時の体制に猛反発。琴光喜については「番付を落として出直させるべき」と、協会に自らの退職願まで出して処分撤回を迫った。琴光喜は自分と同盟関係にある時津風一門の力士。貴闘力は兄弟子で、自分の一派だった。
故・北の湖理事長の側近で、代理店関係者からの裏金500万円をバッグにしまう動画を撮られた裏金顧問がクビになったときは、「なんで彼をクビにするんだ!」「戻してほしい!」と理事長室に怒鳴り込んだといわれる。
貴乃花親方は相撲教習所の所長時代、「親や親方に言えないことをするな」と話していた。貴乃花部屋のホームページに掲載されている訓示にも「人の道に外れないよう自身を鍛え勝負に備える事」とある。それでいて暴力団が絡んだ野球賭博に手を染める、裏金を平気で受け取るといった「人の道に外れた」連中を口角泡を飛ばしてかばっているのだ。