移動は最も過酷 それでも大谷が「西海岸」にこだわる理由
最終候補に残った7球団による二刀流詣でが終わった。
ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す日本ハム・大谷翔平(23)は5日(日本時間6日)、ロサンゼルス市内の代理人事務所でパドレスと交渉。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によれば、A・J・プレラーGM、ローガン・ホワイト上級相談役兼プロスカウト部長らフロントのほか、元日本ハムのアンディ・グリーン監督、野茂英雄アドバイザーらが同席したという。
これで全7球団との交渉が終了。今後は2球団程度に絞り、本拠地やキャンプ地の施設を見学した後、最終的に移籍先を決めるようだ。
書類選考で漏れたヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが明かしたところによれば、大谷は移籍先に「西海岸か中小規模の都市」を希望。大都市に本拠地を置くヤンキース(ニューヨーク)、レッドソックス(ボストン)など、ファンやマスコミが熱狂的な球団では二刀流を貫ける保証がない。チームは常勝を義務付けられているだけに、何より結果を求められ、辛抱強く使ってもらえるとも思えない。「まだ足りない部分が多い」と自覚する大谷が大都市の人気球団を敬遠するのは当然だろう。