初年“二刀流調整”は苦労必至 エ軍投手コーチが大谷の支え
メジャー1年目の日本人投手は、滑りやすい大リーグ公認球や硬いマウンドへの適応に苦労するものだ。
エンゼルス入団が決まった大谷翔平(23)も例外ではない。2月のキャンプでは二刀流の調整を行うだけに、過去に渡米した日本人投手以上に、メジャーの環境に慣れるまでに時間を要するのではないか。
これまで大谷が大リーグ公認球を実戦で投げたのは14年日米野球での2試合のみ。計5回を投げ、6安打2失点だった。
実戦での経験不足が懸念されるが、チャールズ・ナギー投手コーチ(50)は心強い存在になりそうだ。
同コーチは現役時代、インディアンスなどでプレーし、通算129勝(105敗)をマーク。96年の球宴ではア・リーグの先発投手を務めた。引退後はインディアンスのマイナーやダイヤモンドバックスで投手コーチを歴任。16年からエンゼルスの投手コーチを務め、今季は故障者が続出した投手陣をやりくりし、チーム防御率4・20(リーグ6位)と、まずまずの結果を残した。
指導者としては、インディアンス時代から選手個々の力量、特徴などに合わせた指導と助言に定評がある。今季は、伸び悩んでいたメジャー4年目右腕のJ・C・ラミレス(29)にスライダーを伝授。投球の幅が広がったことで、先発ローテに定着し、自己最多の11勝(10敗)をマークした。