四大陸も欠場 羽生は“ぶっつけ本番”で4回転を捨てるのか

公開日: 更新日:

 羽生を指導するオーサー・コーチは失敗の確率が低く、確実に加点される難度を落としたプログラムを提示する可能性が高い。羽生の武器である「5度の4回転」は封印するはずだ。

■4回転と“心中”の恐れも……

 金メダルを獲得した前回ソチ五輪以降、羽生はフリー(FS)で5度の4回転ジャンプを入れ、そのうち3本を加点が高くなる後半に跳んでいる。最大のライバルであるネイサン・チェン(18=米国)も同じようなプログラムを組んでおり、平昌ではその完成度を競うはずだったが、これを封じられることになれば羽生の金メダルは絶望的だ。とはいえ五輪連覇を狙える立場だけに、そう簡単に4回転を“捨てる”ことはできないだろう。

 羽生を高校時代から知るフィギュア関係者が言う。

「彼は完璧主義者。ソチで五輪チャンピオンになった後も探究心を持ち続けている。五輪が終わるとモチベーションを維持するのは大変ですが、それでも燃え尽きることなく新しい4回転に挑戦したり、実際に跳んだりしている。ケガとはいえ、五輪という大舞台で、難度を落としたプログラムにすることを納得できるのか。コーチの指示があったとしてもNOと言うでしょう」

 五輪で4回転ジャンプを強行すれば選手生命は危うい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…