日ハム清宮に焦りか 自主トレ初日から9時間練習の異例
栗山監督とすれば、一軍入りを明言したくても、できなかったのではないか。「能力があるのはわかっている」といいつつも、「バットを振る力はもっとあるはず」と筋力不足を指摘したほどだからだ。
全体練習での清宮は必ずしも、他の新人と比べて動きが良かったわけではない。肝心の打撃練習では打ち損じもあった。ゴロ捕は使い慣れた一塁ミットではなく、オーソドックスな大きさの野手用グラブを使用するハンディがあったにせよ、「初日であることを差し引いても、守備レベルは低いといわざるを得ない」(あるコーチ)との声も聞かれた。
「清宮は正月も練習してたらしいけど、年末年始に身内の不幸があった。これがコンディションに影響している可能性はある。さらに日本ハムの新人選手は、大谷がそうだったようにキャンプは二軍スタートが慣例になっている。栗山監督は『今年は優勝に向けて勝負の年』とチーム全体にゲキを飛ばしてもいる。せめて清宮のウリである打撃だけでも一定のレベルに達していない状態では、特別扱いをするわけにもいかないのでしょう」(日本ハムOB)
清宮が初日から9時間も動いたのは、周囲が一軍入りを納得するくらいまで状態を上げなければ、目標とする一軍キャンプ帯同が難しくなることを自覚しているからに違いない。