“左腕王国”と化すDeNA 「偏りすぎ」の声に投手コーチ反論
昨秋のドラフトでDeNAが大学ナンバーワン左腕の東克樹(22=立命館大)を1位で一本釣りした際、「左が有利といっても、いくらなんでも集めすぎ。逆にアンバランスだよ」と他球団からはそんな声が上がった。
2015年の今永、16年の浜口に続く3年連続の左腕1位指名。14年も同2位で石田を獲得しており、昨年はこの3人がすべて先発ローテーション入りした。今キャンプで早くも高い評価を受けている東がここに加われば、文字通りの「左腕王国」。ちなみに左腕4人が2ケタ勝利を挙げれば、球界史上初の快挙ということになる。それだけ異例といえば異例の構成で、先発ローテの6人で右腕がウィーランド、井納の2人だけということになれば、確かに「偏りすぎ」という見方もできる。
が、木塚投手コーチはこう言った。
「(15年に)スカウトをやったから分かるけど、これだけ実力のある左腕を揃えるのは簡単じゃない。いい左がいたら取れというのは定説。今は(各球団に)左の強打者も多くなった。そこを抑えるためには、左がたくさんいても多すぎるということはない。3年後くらいに(左腕4人が)熟したときに大きな意味をなしてくると思う。今はそのための土台をつくっていかないといけない段階です」