フィギュア団体でライバル自滅…羽生に個人“金”の追い風
波乱の幕開けとなった。
9日、平昌五輪フィギュアスケート団体の男子ショートプログラム(SP)に臨んだ宇野昌磨(20)。4回転ルッツで手をつくも、大きなミスがなく103.25点をたたき出した。
今大会が五輪デビューの宇野は最終滑走。動揺させられたのは、ライバルの相次ぐミスだった。宇野の前に滑ったロシア王者のミハイル・コリヤダ(22)は3つのジャンプを全て失敗。4回転ルッツと4回転トーループで転倒すると、トリプルアクセルは1回転に。今季のGPファイナル覇者、ネイサン・チェン(18=米国)は4回転トーループが2回転になり、トリプルアクセルでは尻もちをついた。
シニア男子SPの場合、単独ジャンプは3回転以上でなければ0点となるルール。そこに転倒による減点が加わり、チェンは80・61点と点数が伸びなかった。
「(他の選手が転倒した影響は)正直ありました。ネイサン選手やコリヤダ選手があれだけ失敗するのを初めて見たので、やはり緊張感は特別なものがあるのか。朝早いからかなと思ったし、自分も失敗するのかなと思いながら試合に臨みました」