実質0円で練習できる種目も 冬季五輪選手への“お値段”
来週9日から韓国で平昌オリンピックが開催。選手たちのテクニックや演技に舌を巻くこと必至だが、下世話な話、五輪レベルの選手になるには、どれくらいのカネがかかるのか。
そこで、冬季五輪5競技の各連盟に、五輪に出るまでに必要な費用を問い合わせてみた。
回答があったのは「バイアスロン」「ボブスレー・リュージュ(今大会は不参加)・スケルトン」「カーリング」。ほかの連盟は「調査していない」「選手に聞いてほしいが、今は無理」とにべもなかった。
バイアスロンは、スキーの距離競技とライフル射撃を組み合わせた冬季近代二種競技。
「五輪選手になるには、最低でも10年の鍛錬が必要です。(銃刀法に縛られる日本は自衛隊員の選手がほとんどだが)海外だと、12歳ごろからエアライフル(新品で約20万~30万円)を始め、素養が認められると、バイアスロン用のライフル(新品で約35万~45万円)を使用するという流れが一般的です」(日本バイアスロン連盟)
最初は中古の銃で十分だ。ほかには射撃場とトレーニング施設の利用費が年間20万円ほど。ライフルの弾丸購入費が約30万円。10年続けるとして練習場代と弾代だけで500万円だ。