東京五輪はスケボーで 平野歩夢が本気で狙う連続メダル
王者にあと一歩及ばなかった。
14日に行われた男子ハーフパイプ決勝で平野歩夢(19)は銀メダル。五輪2大会の金メダルを持つ王者、ショーン・ホワイト(31=米国)に2.5ポイント届かなかった。
「五輪は金メダルを取りたいという気持ちだけで勝てる大会ではない」と悔やんだ平野が見据える先は4年後……ではなく2年後。東京五輪で正式種目になったスケートボードで出場を目指しているのだ。そもそも、平野が4歳のとき兄・英樹(22)の影響で始めたのは、スケートボード。スノーボードを始めたのはその半年後だった。
平野の母校である開志国際高校の関係者に聞くと、「高校入学時、すでに『スケートボードで五輪に出たい』と言っていました」と明かす。
「プロのスノーボーダーはオフシーズンでも室内ゲレンデなどを使って練習する選手が多い。平野も夏にスケートボードをやることで技術の向上につながりました。本校は2014年に開校して4年目で、平野は1期生。今年4月からスケートボード部を創設して、平野のように両立できる環境になりました」