なでしこ大量失点…欧州王者に突き付けられた厳しい現実
【フォトジャーナリスト・早草紀子 アルガルベ杯現地特別リポート】
2017年の欧州王者オランダと対戦し、まさかの大量失点(2―6)で幕を開けたアルガルベカップ(ポルトガル)。
試合中、あの手この手でチームの立て直しを図っていたのが、なでしこジャパンDF鮫島彩(30=神戸)、MF阪口夢穂(30=日テレ)ら、かつての“強かった”なでしこジャパンの系譜を引き継ぐ選手たちだった。
「(カナダ)W杯(の決勝)のときだって5失点だったのに……」
ショックを隠し切れない鮫島は「(相手ボールの)“取りどころ”がなかった」と振り返りながら「簡単にゴールを許してる。今は(立ち上がりの相手の猛攻を)耐える力がない。守りから入った方がリズムをつくりやすいかも」と言った。
試合後には阪口とともにピッチ上で高倉麻子監督、大部由美コーチと展開について話し合った。
大会直前に「優先順位をはっきりさせ、ゴールを割られないために逆算して、ある程度の決まり事を決めていけたら」と話していた分、“決まり事”が中途半端になってしまったことへの悔いは残る。