一門連合稽古を欠席 横綱・稀勢の里に「休め」の大合唱
プロなら体調管理や調整も仕事のうち。しかし、横綱に昇進して1年も経つのに、稀勢の里(31)にはまだそれが判断できないらしい。
5日の二所ノ関一門の連合稽古を欠席。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によれば、6日の連合稽古も、当日の状態次第だという。当然、3月場所(11日初日)の出場についても、結論を出せないままだ。
そんな稀勢の里に対し、角界では「全休しろ!」という大合唱が響いている。協会ナンバー2の尾車事業部長(元大関琴風)は、「出るのも勇気だが、休むのも勇気」とキッパリ。若手親方の間からも「出場しても休場しても、進退を問われる。ならば5月場所に向けて調整した方がいい」という声が上がっているのだ。
古株の親方が言う。
「相撲協会にすれば、稀勢の里は待ちに待った、日本人横綱。若乃花以来、19年ぶりの日本出身横綱ですからね。それが、出ては途中休場の繰り返しで、横綱としての資質すら問われている。このままでは引退にまっしぐら。休んで万全を期してほしいというのは、角界の総意ですよ」