伊調パワハラ問題で浮き彫り 代表監督“所属先兼務”の弊害
平昌五輪で国民を沸かせたスピードスケートはかつて、実業団の派閥により、ナショナルチームは機能しなかった。今回はオランダ人のヨハン・デビット氏が中・長距離の全権コーチだったので、年間300日の合宿で効率のよい強化練習ができた。
リオ五輪の女子が単複で銅、金を獲得したバドミントン代表の朴柱奉ヘッドコーチも協会所属の韓国人だ。フェンシングの総括コーチもすべて外国人。卓球の男女ナショナルチームの監督も今は協会に所属している。
「水泳や柔道、体操などは大学の監督らが代表監督やヘッドコーチについてもリオで結果を残したが、五輪代表になるか、ならないかはその後の人生を左右する。代表監督は痛くもない腹を探られないよう、選手とは利害関係のない人がベストです」(前出のOB)
日の丸監督の所属先が問題になる日は、そう遠くないかもしれない。