4・2先発決定 エンゼルス大谷“突貫工事”で打撃改造の狙い
エンゼルスの大谷翔平(23)の開幕メジャーと4戦目(日本時間4月2日午前5時すぎ開始の対アスレチックス戦)の先発が決まった。
その大谷は開幕直前になって、打撃フォームを変更。これまでは右足を上げた一本足でタイミングを取っていたものの、同27日のドジャース戦ではすり足に。開幕3日前になって突然、フォームを変えた狙いはメジャー投手への対応だろう。
野手としてここまでオープン戦11試合に出場して32打数4安打の打率・125。メジャー投手特有の動く速球や、投球テンポの速さに対応できずにいたからだ。
「メジャーでも本塁打を量産するつもりでしょうが、結果が出ない。さすがにこのままではマズいという危機感の表れですよ」と、ア・リーグのさるスカウトがこう言った。
「動く速球や速い投球テンポに対応しようと思ったら、足を上げ、反動をつけてたんじゃ間に合わない。日本でシーズン25本塁打したイチローにしても、メジャー入りするなり振り子打法を断念したほど。飛距離を多少、犠牲にしてでも、ボールを正確にとらえることを優先すべきということでしょう。開幕後も打率1割ちょっとでは、打者として見切りをつけられるかもしれませんからね」
すり足打法に変えた大谷は、その日の試合でドジャースの左腕のヒルから左前安打。さっそく結果を出したものの、開幕後も突貫工事が奏功するか見ものではある。