初打席初安打デビューも エンゼルス大谷は左腕に不安残す
■開幕2週間で課される打者のノルマ
もっとも、課題の一つとされた左投手との対戦では不安を残した。六回、2番手左腕バクターの甘く入った直球を捉えきれず、ファウルでカウントを追い込まれると、最後はカーブを引っ張って一ゴロ。九回は相手の守護神右腕トライネンの変化球に二ゴロに倒れた。延長十一回はカウント2―2から右腕ハッチャーの高めの直球にバットが空を切った。
メジャー初打席初安打をマークした大谷は今後、登板日以外にDHとして打席に立つことになる。
当然、通常の野手とは異なり、変則的な起用になるが、それでも打者としての最低限のノルマが課される。
「メジャーではチーム事情にもよりますが、開幕ロースター入りした新人野手は2週間ほどでふるいにかけられます。メジャーで起用し続けるか、マイナー降格の境界線は打率2割といわれる。打率が1割台に低迷するようなら、メジャーレベルに達していないと判断されます。大谷は毎試合、打席に立たないとはいえ、判断基準は他の新人と同様に、『打率2割』『OPS(出塁率+長打率)6割(メジャー平均は7割)』が目安になるでしょう」(スポーツライター・友成那智氏)