繊細な一面も 日ハム清宮の「プロ初打点」がもたらす効能

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 清宮幸太郎(18)が12日、西武との二軍戦で公式戦初打点を挙げた。

 もっとも、打点は犠飛によるもの。復帰後3試合はいまだ無安打で、一塁守備では牽制球をお手玉するシーンもあった。

 一軍でバリバリ活躍するためには、まだまだ課題が残る一方、一軍は中軸のアルシアが10日に死球を受けた影響で2試合連続で欠場。この日はソフトバンク相手に4安打の完封負けを喫するなど、得点力不足に泣いた。栗山監督は去る11日に左打者不足の現状を嘆き、清宮をすぐにでも昇格させたいと言わんばかりに「結果はどうでもいい。打てば使う」と話した。

 もし早い段階で一軍に昇格することになれば、よりハイレベルな投手と対戦しなくてはいけない。

 清宮はあまり周囲に弱音を吐くことはない。堂々としているところがありつつも、ナイーブというか、繊細な一面も持ち合わせている。たとえば主将を務めた高校3年のU18では打率.219、2本塁打と結果を残せず、チームも3位に終わった。試合後は「打てない中でも4番で使っていただいた。もう少し打って、恩返しができていればよかった。主将としてなかなか貢献できなかった」と、涙を流していた。

 1打点とはいえ、プロで初めて数字を残した。気持ちの面で一服の清涼剤になればいいが……。

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