ケガ乗り越え準V 錦織「復活」でグランドスラム狙えるのか

公開日: 更新日:

■これからの問題は「体」

 ケガで休養する以前の精神状態に戻った錦織は、それならグランドスラムを狙えるのか。

「強かったころの錦織に戻ったということは言えますが、休む以前も世界のトップクラスに勝った実績はある。しかし、これからというときにケガや体調不良で棄権したり休養したりしてきた。進歩したかどうかは今後のケガの具合や戦い方次第でしょう」(武田氏)

 確かにジョコビッチ(30=セルビア、世界ランク13位)には14年の全米オープン準決勝、マリー(30=英国、世界ランク29位)には14年のツアーファイナルと16年全米オープン準々決勝、フェデラー(36=スイス、世界ランク2位)には13年5月のマドリード・マスターズ3回戦と14年マイアミ・マスターズ準々決勝、そしてこの日のナダルには15年のロジャーズ・カップ準々決勝、16年リオ五輪3位決定戦で勝っている。

 ケガ以前も世界のトップクラスに勝つだけの力はあったが、彼らが照準を合わせてくる4大大会でも結果を出せるかどうかは今後次第。今大会でも初戦の試合中、懸案の右手首をトレーナーにマッサージしてもらうシーンがあった。

「心」と「技」はともかく、問題は「体」。すでに28歳。これから体力をつけるわけにはいかないし、ハードなツアーを乗り切りながら、なおかつベストの状態で4大大会に臨むだけのコンディショニングや戦い方が重要になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動