ベテラン2番手捕手と好相性 大谷3勝目で見えた収穫と課題
二刀流が不安を払拭した。
エンゼルス・大谷翔平(23)が6日(日本時間7日)、敵地シアトルでのマリナーズ戦に登板。4月24日のアストロズ戦以来となる中11日でのマウンドは6回3分の0を1本塁打含む6安打2失点、6奪三振、3四死球で3勝目(1敗)を挙げた。
大谷は4月27日のヤンキース戦で左足首を捻挫した影響はまるで感じさせない。身内の不幸でチームを離れている正捕手マルドナドに代わり、今季初めてバッテリーを組んだ2番手リベラと息の合ったコンビネーションも見せた。
34歳のベテラン捕手の好リードもあって、最速160キロ超の直球を主体に、カーブ、スライダー、スプリットと勝負球を使い分けて相手に的を絞らせない。14年の本塁打王(40本)で、昨季の打点王(119)の4番クルーズのバットに空を切らせるなど、五回まで毎回の奪三振。相手先発でサイ・ヤング賞右腕(10年)ヘルナンデスが、六回途中7安打5失点で降板するのを尻目に、中盤までは危なげない投球を披露した。
五回を投げ終えて球数は76。好調なマリナーズ打線を相手にテンポの良さを発揮したが、六回に異変が生じる。この回は先頭打者から簡単に2死としながら、クルーズへの2球目がスッポ抜け、メジャー初の死球。変化球を投げ損じたのだろう。大谷は相手の主砲に投げた瞬間、しまったとばかりに「あっ」と大声を発したほどだった。後続を打ち取って無失点で切り抜けたものの、続く七回も球が高めに浮いたり、抜ける球が目立った。