早くも自力V消滅 楽天“空中分解”の原因は星野副会長離脱か
梨田監督はもともと、采配が保守的で頑固といわれ、「同じ戦力なら若手よりベテランを使う」というタイプ。それをうまく操縦していたのが、15年オフに球団副会長に就任した星野氏で、副会長の号令のもと、チームは育成重視の方針に転換。16年シーズンは新人の茂木をレギュラーに定着させ、昨季は高卒ドラ1の藤平だけでなく、ドラ9の高梨も戦力に引き上げるなど、若手の積極起用が当たった。
ところが、今年1月に星野副会長が急死。球団内の人間関係をつないできた糸が切れた。
切れた糸の中には梨田監督と佐藤コーチも含まれ、チームは空中分解寸前。このまま低迷すれば、楽天にとって最大の戦力ダウンは星野副会長だったということになる。