三冠王や打撃C指摘 日ハム清宮の打撃開眼は重心移動がカギ
16日の西武戦、清宮幸太郎(18)は3打数無安打に終わった。
球場が沸いたのは3打席目。十亀の外角速球を捉え、打球は右中間に高々と舞い上がった。プロ2号! と思われた当たりはしかし、「差し込まれました」と本人が振り返ったように、フェンス手前で失速。中堅の秋山が取り損なったのを見て一気に三塁を陥れたものの、記録はエラーで歓声はため息に変わった。
前日に22打席ぶりの安打を放ったが、この日の3タコで打率は.174まで降下。試合前には、フリー打撃の待ち時間に自らロングティーを志願し、打撃練習では広角に打つ意識で臨んだ。練習ではほれぼれするような打球をポンポン飛ばすが、試合では相変わらず苦戦が続く。
打撃開眼のポイントは重心移動と足の蹴りにあるかもしれない。
清宮は結果が出ていないときに「重心が後ろに残っていて前に出ない」と話したことがある。重心を軸足から前足に移動させながら打つが、それが後ろの左足に残ったままだと振り遅れ、打球が詰まり気味になる。