関学大は謝罪要求 日大アメフト内田監督に“余罪”ゾロゾロ
指導者としてあるまじき言動だが、ここにきて内田監督の“余罪”が雨後のたけのこのように出てきている。同監督の指導を受けた日大アメフトOBによれば、不甲斐ないプレーをした選手に対し、ハーフタイム中に手を上げるのは日常茶飯事。下級生部員がミスを繰り返すと「おまえの指導が悪いからだ」と上級生部員に殴るよう命じるなど、陰湿なパワハラ、暴力指導が日常的に行われていたという。
■大学はなぜ庇うのか
当の内田監督は問題発覚後、公の場には一切、姿を見せず、メディアからの取材に逃げ回っている。関学大の会見を受けて17日夜、内田監督が近日中に負傷した選手や保護者、関学大アメフット部を訪れて謝罪すると明らかにしたものの、内田監督は謝罪会見は開いていない。
関学大からの抗議文の回答書には「指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質」と、あたかも選手の暴走であるかのような言い分に徹する始末だ。
関学大の鳥内監督が「日大の中でも地位の高いところにおられる方なので、会見して一言謝るものなのでは」と話した通り、内田監督は大学の幹部に他ならない。同大の保健体育事務局長や人事部長などを兼務。昨年9月からは常務理事を務めており、田中英寿理事長の側近の一人でもある。
大学トップの覚えがめでたいことから、組織ぐるみで内田監督を庇っているのだとすれば、日大は最高学府を返上した方がいい。