稽古で大関横綱を最初から圧倒 豊山は“KY”なパワー自慢

公開日: 更新日:

時津風部屋 前頭3枚目

 今場所は負け越しが決定も、稽古では強い。強いのだが、「角界の暗黙の了解がわかっていない面もある」とも言われていた。

「ルールというほどのルールでもないが、『稽古見学に来たファンなど大勢が見ている前では、下の者は上位力士に最初から本気でぶつかってはいけない』という、ややこしい慣例があるんです」

 とは、あるベテラン記者。どういうことか。

「ぶつかり稽古で、大関横綱が『さあ、来い!』と下位の力士を指名する。その時点では、受ける側もまだエンジンが温まっていない。そこに力自慢の豊山が本気でぶつかっていくのだから、横綱といえど土俵の外まで一気にもっていかれる。それを大勢が見ている中で行えば、上位力士もバツが悪いし、何よりケガの恐れもある。つまり、ぶつかり稽古では最初は適当に当たるべし、ということです。兄弟子の正代はその辺りがうまい」

 そうとは知らない豊山は出稽古に来た大関横綱も、景気よく吹っ飛ばしていた。これには時津風親方も思わず目をそらし、困惑することしきり。先輩の豊ノ島からも、「胸を出してもらっているんだから、少しは空気を読まないと……」と、注意された。最近は、ようやくその辺りの機微がわかってきたようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ