今季初登場の中谷も“半人前” 阪神で若手が育たない元凶は
新助っ人のロサリオが久々の4号アーチを放った22日のヤクルト戦で、二軍暮らしだった中谷が「6番・中堅」で今季初登場。3タコに終わるも持ち味の豪快なスイングは健在だった。
8年目を迎えた中谷は昨季、開幕から一軍で起用され、自身初の規定打席にも到達。チーム最多の20本塁打を放ち、今季はレギュラーとしてバリバリ活躍すると思われた。が、オープン戦の成績が悪く、開幕ベンチにも入れなかった。
金本監督は育成重視の方針から、若手を積極的に起用している。それでも野手の中谷、北條、江越、陽川らはレギュラーの座を奪えず、今月18日には高山も二軍落ち。一人前になった若手野手はまだいない。
ある阪神OBは「若い選手を育てるには我慢が必要」と言って、こう続ける。
「人を育てるのは忍耐というか、我慢が大事だ。結果が出ないと、すぐにベンチに下げたり、二軍に落とせば、若い選手は萎縮する。短気な金本監督は我慢がきかず、若手野手をコロコロ代える。『少々のことでは(スタメンから)外さない』と言ってた2年目の大山でさえも、開幕22試合目にスタメン落ちさせた。今季は2年目糸原が内野のレギュラーとなり、上本が左足のケガで戦列を離れたことで、4年目植田も内野でスタメン起用されている。しかし、数日先も彼らが試合に出ているかはわからない。この日はロサリオに4号弾が飛び出したが、結局、打てなくても我慢強く起用を続けるのは、この新助っ人だけではないか」
人の性格は簡単には変わらないというが……。