初の無得点ドロー フランス“無気力試合”の先に見据える敵

公開日: 更新日:

 会場はブーイングに包まれた。今大会初のスコアレスドロー。フランスは1位、デンマークは2位で決勝トーナメント進出を決めたが、サポーターの表情は不完全燃焼そのものだった。

 フランスはすでに決勝トーナメント進出が決定していたため、背番号10を背負うFWエムバペ(19=パリサンジェルマン)とイエローカードをもらっているMFポグバ(25=マンチェスターU)を温存。エムバペは後半33分に投入したが、後半23分にはエースFWグリーズマン(27=Aマドリード)を下げたうえ、後半は雑なパス回しや消極的なプレーに終始した。

 デンマークも、同時刻の試合でオーストラリアがペルーに勝った場合のみ敗退の可能性が残されていたが、前半18分にペルーが先制。ハーフタイムにそれを確認したのか、後半は時間稼ぎのプレーが目立った。

 露骨な予定調和の“無気力試合”。W杯1次リーグ最終節では珍しくないこととはいえ、今大会開幕から更新を続けていたW杯の「連続得点試合記録」が36試合でストップ。過去最長記録だった1954年スイス大会の26試合を上回り、専門家から「最もエキサイティングなW杯」と称されていたロシア大会に水を差した格好である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…