“逃げ切り策”だけじゃない ポーランド戦不可解采配を検証
■「理解に苦しむ岡崎の起用」
後半14分にセットプレーから失った決勝点もそうだ。ペナルティーエリア左からのFKをファーサイドのDFベドナレク(22=サウサンプトン)にボレーで叩き込まれたが、密集の中でベドナレクを完全にフリーにしてしまったのも、メンバー変更による日本の連係ミスである。
「不可解といえば、初先発したFW岡崎の起用もそうです。右足に故障を抱えながらの代表入り。先発して90分間を戦い抜くコンディションでないことは明らかです。案の定、後半2分でピッチに座り込んでしまい、FW大迫と交代した。貴重な3人の交代枠のカードの1枚をこの時点で切らざるを得なくなった。そんな岡崎の起用も理解に苦しむ。いずれにしろ、自滅のようなこの日の敗戦で、これまでのいい流れが立ち切れてしまうのではないか。西野監督の采配を含めて、決勝トーナメントに大きな不安が生じてしまいました」(前出の鈴木氏)
西野ジャパンが、世界中に恥をさらしながら1次リーグを2位突破した2時間後。G組のイングランド―ベルギー戦が日本時間29日午前3時にキックオフされた。1次リーグ突破を決めているチーム同士の対戦。ベルギーFWヤヌザイ(23=Rソシエダード)が決勝点を奪い、日本は3日の決勝トーナメント1回戦でG組1位のベルギーと対戦することになった。