春4強の三重以外にも…夏予選で強豪校の初戦敗退が続く謎
単なる偶然なのか。今夏の高校野球地方予選で、強豪校の初戦敗退が続出している。
14日、センバツ4強の三重(三重)が松阪商に2―5で敗れた。松阪商は春16強チームとはいえ、エース定本が二回までに3点を失い主導権を奪われると、最後まで流れを引き寄せられなかった。
センバツ出場校では三重の他にも8強の日本航空石川(石川)、夏春連続出場の東筑(北福岡)が初戦で敗れ、九州学院(熊本)、3年前の県大会優勝校である専大松戸(西千葉)も初戦で散った。センバツ16強の国学院栃木(栃木)と九州国際大付(北福岡)は2回戦、そして昨16日には3年連続を狙う秀岳館(熊本)が熊本工に3回戦敗退。早い段階で姿を消した強豪校は枚挙にいとまがないのだ。
ある在京球団のスカウトは、「昔は基本すらやっていないような学校があったが、今はネットを駆使して技術を学べるし、相手のことを研究しやすくもなった。極端に弱い学校が減っている」と指摘する。
前出の三重のエース定本は「センバツの後にチームが燃え尽きてしまった」と話していた。ライバル校の研究やこうした「燃え尽き症候群」によるモチベーションの低下以外にも、考えられる原因はあるのか。