ジョコまで完全復活…錦織圭マスターズ制覇にさらなる暗雲
ところが、6カ月ぶりの公式戦となった全豪では、故障前より動きが俊敏になり、12年のウィンブルドン以来となる4大大会優勝で「雑音」を封じ、7月のウィンブルドンと今年の全豪にも勝った。これで4大大会の優勝は20回。2月には史上最年長の36歳で約5年ぶりの世界1位に返り咲いた。
今回、ウィンブルドン初のベスト8に進出した錦織圭(28)も、28位から20位にランクアップした。夢の4大大会制覇の前に、マスターズ1000の優勝を目標にしているのは現実的でも、今大会の準々決勝でジョコビッチに13連敗を喫したように、力不足の選手にとって行く手を阻むのは自身の故障だけではない。マスターズ優勝や自己最高のランク4位へのカムバックは暗闇の向こうだ。