対戦は多いのに…エ軍大谷の打撃が同地区でからっきしの謎
前日に12号3ランを放ったエンゼルスの大谷翔平(24)。
8日(日本時間9日)のタイガース戦はスタメンを外れ、出場機会はなかった。8月に入って早くも3本塁打と調子は上向きとはいえ、気になるデータがある。
ここまでの12本塁打のうち、11本はエンゼルスが所属するア・リーグ西地区以外の球団から打ったもの。同地区4球団との対戦に限れば70打数16安打の打率.229、1本塁打、5打点とからっきしなのだ。
ア・リーグ西地区にはアストロズの右腕バーランダー、左腕カイクルらサイ・ヤング賞投手も少なくないとはいえ、大谷が同地区の投手にここまで手を焼いているのはなぜか。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「大谷は対戦が少なかったり、初めて当たる相手に強いことからも、研究されていないチームからは結果を残せるということでしょう。全米の注目を集めて入団しただけに、同地区のライバルは徹底的に大谷を研究、分析したことは想像に難くありません。各球団とも、大谷が苦手とするインハイの直球とアウトローのチェンジアップを徹底しています。この地区は首位を走るアストロズの他、マリナーズ、アスレチックスの2球団がポストシーズン進出の可能性を残している。それだけに中軸を打つ大谷に対しては今後も徹底して厳しく攻めてくるはずです」
来季に向けて苦手意識は払拭しておきたいところだが……。