金足農OB豪風も母校快進撃に発奮 決勝当日は秋田市で巡業
秋田勢として103年ぶりに甲子園の決勝に進出した金足農を祝福したのが、同校OBの力士、豪風だ。
39歳ながら、いまだ現役。先場所は十両筆頭で4勝11敗と負け越したが、19日に巡業先の札幌市で母校の快進撃について、「眠っていた細胞が目を覚ました」と語った。偶然にも甲子園決勝が行われる21日は、秋田市で巡業が行われる。
金足農野球部といえば、かつては真冬の田沢湖合宿が名物。雪の降り積もった湖畔で、八甲田山さながらに雪中特訓をする猛練習で知られた。一方、豪風も稽古では負けていない。若い頃から「3年先の稽古」に汗を流し、現在も地方場所や巡業ではジム通いを続けている。大きなケガはほとんどなく、ちょっとやそっとの負傷はものともしない。
現役最年長力士は立浪部屋の華吹(はなかぜ)で、なんと48歳。自身の持つ昭和以降の最年長記録を更新し続け、先場所は序二段51枚目だった。豪風はすでに「押尾川」の親方株も持っており、引退後の心配はない。華吹の年まで現役を続けるかはともかく、9月場所では後輩たちに負けない相撲が期待できそうだ。