逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前
例年ならネット裏にはスカウトの寝息やタメ息が充満していたから、異変といえば異変だろう。
今年で100回を迎えた夏の甲子園大会は、12日で出場56校がすべて登場。ドラフト1位候補は当初、大阪桐蔭(北大阪)の根尾昂投手兼遊撃手(177センチ、78キロ、右左)と、藤原恭大外野手(181センチ、78キロ、左左)の2人だけとみられていたが、フタを開けてみれば意外にも逸材がゴロゴロ。
現2年生も含めれば、契約金1億円のドラフト1位候補がなんと7人もいるというのだ。
1位指名が確実な根尾と藤原の評価は割愛するとして、ネット裏のスカウトが真っ先に名前を挙げたのは報徳学園(東兵庫)の小園海斗(178センチ、79キロ、右左)。11日の聖光学院(福島)戦で大会タイ記録となる3本の二塁打をマークした遊撃手だ。日本ハムの山田正雄スカウト顧問はこう言った。
「昨年もいい選手だと思いましたが、今年はさらに成長した。打撃は引っ張るだけでなく、センターから左方向へ広角に鋭い当たりを飛ばすようになったし、体も大きくなった。何より彼は脚力がバツグンです。一塁から二塁へ向かう際のスピードに加え、遊撃手としてのフットワークには目を見張るものがある。外野の芝付近まで深く守ってカバーできるのも、脚力に自信があるからでしょう」