金足農・吉田をドラフト指名へ プロ球団の大攻勢が始まる
■根尾、藤原をしのぐ
実際、甲子園で結果を出したことで、プロの評価はうなぎ上り。在京球団のスカウトはこう話す。
「176センチと大きくはないが、予選からひとりで投げ続けたスタミナはもちろん、中学時代から毎日4キロを走り込んできたという太ももは丸太のよう。下半身がしっかりして粘りがあるから、ストレートに伸びがあり、低めへの制球も安定している。打撃を見ても、しっかりと下半身を使ってスイングしているのは体が強い証拠です。準決勝の日大三戦で、牽制を3度入れた直後に、超高速クイックで空振り三振を奪ってピンチをしのいだように、野球頭もいい」
某セ球団のスカウトもこう言った。
「実力もさることながら、今回の活躍によって1位指名はもちろん、複数球団の競合になる可能性は高い。ルックスはいいし、強敵相手に立ち向かった悲劇のエースとして『判官びいき』の日本人気質にも合う。取材対応もしっかりしていて、マスコミ受けもいいと聞く。人気、話題性を加味すれば、来春のキャンプでは大阪桐蔭の根尾や藤原をしのぐ注目を集めるでしょう」