金足農・吉田をドラフト指名へ プロ球団の大攻勢が始まる
■もともとプロ志向が強い
ネット裏のスカウトたちが「複数球団の1位指名は確実」と太鼓判を押したことで、周辺の「進学説」は吹き飛ぶのではないか。
「吉田はもともと、プロ志向が強いと聞いています」と、前出のマスコミ関係者がこう続ける。
「本人は以前から『プロでやりたい』と話していました。けれども、高校を出ていきなりプロで勝負するだけの自信を持てなかったのです。秋田では評判の好投手でしたが、全国大会の実績があるわけではないし、吉田のプロ志向を耳にした周囲は笑っていたほど。本人も周囲も大学で4年間、力をつけ、だれもが認める投手になったら、プロに挑戦すればいいと考えていた。しかし、ドラフト1位指名が間違いないとなれば、事情も変わりますよ。今回の活躍によって実力は証明されたわけだし、本人もプロでやっていく自信がついたのではないでしょうか」
ドラフト1位指名されるだけの実力があり、なおかつプロで勝負する意思が強ければ、進学は確実に遠回りになる。早実時代に夏の甲子園の優勝投手になりながら早大に進学した斎藤佑樹(現日本ハム)がいい例だ。