日ハム清宮“起爆剤起用”の功罪…昇格即HR連発もDHに懸念

公開日: 更新日:

「完璧でした。コースは覚えていない。無心でした」

 こう力強く話したのが、日本ハムの清宮(19)だ。22日のソフトバンク戦で、2点ビハインドの六回に先発のバンデンハークから一時は逆転となる3号3ラン。1カ月半ぶりに一軍昇格を果たした前日の試合でも本塁打を打っており、復帰即2戦連発だ。

 ベンチで若武者を迎えた栗山監督といえば、にやけっぱなし。清宮の昇格には「周囲の大反対を押し切った」と話していただけに得意満面だった。

 しかし、この2試合はいずれもDH起用。7月中に発症した右ヒジ炎症の影響で、二軍で実戦復帰後も守備には就いていない。かねて清宮の課題は守りといわれており、一塁守備もこなしていた前半戦は打率1割台で1本塁打。グラブが負担となっていたといわれても反論できない数字だ。

「指揮官としては清宮を起爆剤として、首位西武を追いかけたい。しかし、このままDHを続けると、守備がおろそかになったまま。DH専門には、いくら何でも若すぎますからね。そうした懸念があるからこそ、周囲から『まだ昇格させるべきじゃない』と反対されたのではないか」(球団OB)

 もっとも、起爆剤投入でも投壊に歯止めが利かず、4連敗中の日ハム。栗山監督も頭が痛いだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭