3度目の実戦は50球 大谷の投手復帰は“見切り発車”が濃厚
右肘の故障で現在は打者に専念しているエンゼルス・大谷翔平(24)が27日(日本時間28日)、3度目の実戦形式の打撃練習に登板。マイナー選手を相手に50球を投げた。
今回も含めた3度の登板は、いずれも報道陣に非公開で行われた。ソーシア監督は大谷が投げるたびに「すべて予定通りにきている」「内容は我々の満足するものだった」などと、順調な回復ぶりを強調しているが、実際には本調子には程遠い様子。ブルペンでの投球練習を見る限り、特に変化球の切れは故障前に比べると物足りない。大谷本人は完全復調には至ってないと認めた上で「大事なのは投球の強度」と、まずは球威の回復を優先している。
現状、50球程度まで投げられるようになったものの、大谷のリハビリスケジュールで球数は重視されていない。通常、故障した先発投手の復帰の目安は100球とされているが、指揮官は「実戦マウンドで増やしていけばいい」と、試合ごとに球数を増やす方針だ。
つまり、現状では投手として復帰しても見切り発車となりかねない。