ドラ1候補社会人も“直メジャー”…日本球界はなぜ嫌われる
流出に歯止めがかからない。
16日、MLB公式サイトが今オフ、西武の菊池雄星(27)のポスティングによるメジャー挑戦の可能性を報じた。菊池のメジャー挑戦は「既定路線」としても、日本球界に衝撃をもたらしたのは、同日、社会人野球パナソニックの右腕・吉川峻平(23)が、日本のプロ野球を経由せず、直接メジャー挑戦することが明らかになった一件だ。
吉川は最速148キロの直球とシンカーを武器に、今秋のドラフト1位候補にも挙げられている。ダイヤモンドバックスへの入団が最有力といわれる中、メジャー挑戦すれば、ドラ1クラスの選手が日本のプロ野球を経ずに渡米するのは、2008年の田沢純一(JX―ENEOS=当時)がレッドソックスと契約して以来、2人目となる。
7月には結城海斗(16)が高校へ進学せず、ロイヤルズとマイナー契約。日本人史上最年少で海を渡った。ダルビッシュ(カブス)が小学生時代にプレーした「羽曳野ブラックイーグルス」出身の右腕は、「甲子園を目指していたが、シニア選抜の時にアメリカで野球をし、甲子園よりアメリカで野球をしたいという思いが強くなった」と、今まさに行われている甲子園より、アメリカンドリームを掴もうとしている。