中古車業者に交じりオークションで格安ワンボックスを落札
16、17年シーズンを全国リーグのJFL(ジャパンフットボールリーグ)で戦った関東社会人リーグ1部ブリオベッカ浦安の都並敏史テクニカルディレクター(TD)兼守備コーチには、理想とするクラブが存在する。原点は5年前だ。モロッコで行われたクラブW杯。実況でカサブランカを訪れ、そこで目にした光景が忘れられない。街中ではだしの少年が目をキラキラさせながらサッカーに興じていた――。 (構成・六川亨=元サッカーダイジェスト編集長)
「理想とするのは、生え抜き選手を軸にブラジルのように遊び心のあるサッカーをやっているクラブです。それがモロッコのラジャ・カサブランカであり、小学生から所属していた読売クラブ(現東京ヴェルディ)。この5年、無給でチームと関わってきました。お金よりもロマンです。サッカー人生の締めくくりとして<理想>を追求したい! 浦安なら夢がかなえられると思ってチャレンジしています」
もちろん、理想だけでチームは成り立たない。
選手の育成、選手の獲得、そしてスポンサー集めも重要な仕事である。